法律と改正について

お店を経営するなら、少しでも法律について知っていた方が便利です。 ただ、わざわざ専門の本を買ってきて読む必要は全くないので、 その辺の考え方などについてお話します。

法律が変わったり新しく何か追加されることありますよね。 お店を経営してると、やっぱり何かしら関係する事もあります。 例えば、道路交通法の飲酒の基準が変わった時などです。 これは一般的にも浸透したので、免許を持っていれば誰でも知ってますよね。 で! 「車で帰るのを知っているにも関わらず、お酒を出したお店が罰せられる」 という事になってしまったので、 そういうメニューを出すお店は注意が必要になりました。 これはごく一般的に浸透したのでお店もお客も知ることとなりましたが、 よく知られる事のない法改正などがあった場合、 「知らないうちに勝手に」変わってます。 お店を経営しているからといって、何かしらお知らせなどが来るわけでもなく、 いつの間にか変わっているのです。

新聞を隅々まで読んでいないとなかなか知る機会がないし、 「そんなことまで調べなくちゃいけないなんて面倒」と思ってしまいますが、 実はこれは案外簡単に知る事になります。 それは取引先や同業者から聞けます。 「今度からこの商品は○○法の対象になるので・・・」みたいな話を取引先から聞く事があるので、 知らなければその時に聞けば教えてもらえるし、 もっと詳しく知りたければ、関係するサイトで見る事もできます。

それ以外に知っておきたいのは、 「法律とサービスの違い」です。 一般的にどこでもやってるサービスと言うのは、当たり前と思われることが多いので揉める原因にもなります。 「よそではやってますけど、うちではやってないんですよ。」というような話で、 「どこでもやってることなんだからお前のところでもやれよ。」と言われることもあるでしょう。 それに必要な機材や設備を用意してないし、かかる費用も高額となればなかなかできないこともあります。 それなのに、そういったサービスを強要してくる場合でも、 「そういうサービスはあくまでお店のサービスのひとつで、法的に定められているわけではなく、しないからといって違法ではない。」 ということを知っておき、上手く伝えられるといいですよね。

逆に法律を利用する事もあります。 例えば「分煙化」です。 吸う人より吸わない人が多くなった頃から、 飲食店のサービスの一つとして禁煙席を設けるお店が増えました。 ただこれはお店のサービスの一つというだけだったので、 「あいてるんだから、ここに座らせろ」(そして禁煙席なのにタバコを吸う)と言われた場合、押し問答となっていたようですが、 改正により分煙が義務付けられ(必須と言う意味ではない)、それ以降は 「法により分煙が義務付けられているので、守ってもらわなければならない」と強く言えるようになりました。 ちなみにここを見て初めて知って、「え!うち分煙してないから違法なの!?」と思ってしまった方はご安心下さい。 「全席禁煙」や「全席喫煙」としていれば立派に分煙してますよね。 まぁそういう問題ではないのですが、詳しくは調べてみて下さい。

他にも業種によって知っておく方が良い事もあります。 店舗を持つなら「契約」(その場でお金を払ってもらう事は契約となる)ということについて、 通販やインターネットショップなどなら「クーリングオフ」について、 店舗での契約とクーリングオフは違うなどです。 こういったことを数多く知っておく方がいいので、 暇があれば調べてみて下さい。(暇があれば程度でいいと思います。)