余裕で確定申告

個人事業主にとって一番やっかいで面倒と思われがちなのが確定申告です。 実際に自分で全てやってみたら分かるのですが、 「小学生程度の簡単な算数」と「中学生程度の読解力」があれば誰でもできます。

そもそも確定申告って一体何をするのかと言うと、 単純に「いくら売上があって」「いくら経費を使って」「どれだけの利益があったか」を紙に書くわけです。 この3つを書いたらそれでいいのかと言うとそうでなく、 実際にはいくつもの項目を書いていくのですが、 それが多くの人が面倒だと感じてしまうのです。 ただこれは、毎日きちんと帳簿を付けていればなんて事はないんです。

それでは商品小売をしているお店を例に実際にどうするのか説明していきます。
大雑把に何が必要かと言うと、
1. 年度開始時の在庫金額
2. 年間の仕入れ額
3. 年度末の在庫金額
4. 経費
この4つです。
初年度であれば、1は0円、2は年間全ての仕入額、3は年度末に棚卸したあとの在庫金額となります。 2年目以降は1は3になるだけです。

小売の場合、商品を仕入れた時の納品書から全ての商品を在庫表としてエクセルなどに付けておくと、 その時に使った金額も分かりますし、 毎日付けている帳簿の出金欄を仕入れとその他に分けておくと、 毎月の仕入れの合計金額が分かります。 何かシステムを入れている場合はそれらからも分かるので、 2はそれの毎月の合計となります。

3が比較的面倒ではあるのですが、 個数の多い商売の場合はPOSを入れていると思いますし、 そうでない場合は数えられる数だと思うので、個数を数えて実際の在庫の数と合わせて、合計金額を出します。 これも在庫表を作っていると在庫金額が簡単に分かります。

4は使った経費の合計なのですが、ほんとはこれは細かく項目が分かれています。 ただ、ぶっちゃけて言うと使った経費の合計が間違いなければ本来どうでもいい話です。 とりあえず電気水道ガス(水道光熱費)電話代(通信費)くらいは帳簿で分けておくといいでしょう。 毎月の帳簿からそれぞれ合計したものが経費となります。

申告に必要な項目は
1. 収入金額等 - 事業 - 営業等 (売上)
2. 所得金額 - 事業 - 営業等 (純利益)
3. 所得から差し引かれる金額 (控除)
と、それらの税金の計算です。

1は毎日の売上の合計金額なので、帳簿を付けていれば全然問題ないですよね。 2は「売上-(年度開始時の在庫金額+仕入れ金額-年度末の在庫金額)」となります。 つまり、元ある在庫と仕入れた在庫全部足した金額から棚卸後の在庫金額を引けば、 「いくらの商品金額を売った」かが分かるので、 売上金額からその金額を引けば利益が分かります。

3が最もややこしくて、ここの意味が分からない人も多いと思います。 自分に当てはまりそうなものがあって、良く分からない場合は税務署や自治体の税務相談などに聞くといいでしょう。 ここで重要なのは「全く同じ事を何人かに聞く」という事です。 これは「話が上手く伝えられるか」や「あなたが理解できるか」と、答えた人が「正しく答えてくれているか」を確認する為です。 実際に私も聞いたことが違っていた事が何度かあり、あとで困ったこと(大した事ではないのですが)がありますし、 ここで覚えることは今後毎年の確定申告で必要となることなので、しっかりと確認しておきたいところです。

特に当てはまるところがない場合は、 健康保険の控除、生命保険の控除、基礎控除くらいなので簡単です。 この当たりの計算は今後変わることもあるのでここでは書きませんが、 確定申告時に貰える説明書に書いてますし、簡単なのでやってみて下さい。

ここまで書けたらあとは税金の計算なのですが、 これも今後変わることがあるかもしれないので書きませんが、 とても簡単なので説明書を見ながらやってみて下さい。

以上で確定申告ができるのですが、 こんな簡単な事なのに「税理士」という職業の人がいることや、 安ければ数千円でもありますが、高いと数十万もする会計ソフトは一体何のためにあるのか?という事ですが、 これは単純に「割に合う」かどうかの問題です。 例えば、時給1万円の税理士の人に1時間仕事を頼む場合と、 日給1万円のあなたが丸1日かけてやるかどうかという事です。 分かりやすくいえば、時給単価があなたより高いものはあなたがやる方が得ですし、 安い場合は頼む方が得だという事です。 もちろん何時間かかるかという事もありますが、 結局のところ割に合うかどうかで決めればいいわけです。 大会社の社長が自分で確定申告している姿など想像できないですよね。 申告が複雑になればなるほどこういったものの恩恵が受けれますので、 そのあたりも必要となった時に考えればいいと思います。