設備を借りたことの失敗談

事業内容にもよりますがお店を開く上で必要な設備は色々あります。 私の設備における失敗談で、それほど困った事ではないのですが、 「はらわた煮えくり返る」と言ってもいいくらい気分が悪かった話です。

規模にもよりますが、テナントに入ってまともにお店を経営する場合、 色々な設備を用意することになり、当然それらには費用がかかります。 私は運が良かったのか悪かったのか、似たような業種を過去にしていた知人が、 「お店してる間はずっと使ってていいよ。」 と言うので多くの設備を借りれる事になりました。 またしても「知人」です。 そして、「借りる」というのも大失敗です。

間取りを考えながら設備の大きさ、室内の距離などを測りながら設備を搬入し、上手く設置していきました。 そして全ての設備の設置が終え、いよいよお店を開店しました。 しばらくすると、設備を貸してくれた知人が、 「これ使うから返して」 と言ってきたのです。 私は、 「いや、見てのとおりこれをここに置いて配置を決めてるし、 今更返してと言われても違う設備を用意する資金も困るし、 全く同じ寸法の設備を探さないといけないので困る。」 と言ったのですが、 「貸すとは言ったけどあげるとは言ってない。 借りてる以上、返してと言われたら返すのが当たり前だろ。」 と言い、このあとはもう終始押し問答を繰り返すばかりです。

そして1回ならまだしも、2度3度と同じように設備を返せと言い、 その度に必要な設備が1つ2つと無くなっていったのです。 さすがに3回目は揉めましたし、私にとってその知人の信用度は地に落ちました。 私もそれで腹を決め、借りていた設備を順次全て返却し、自分で用意する事にしました。 当然ですが、それによる出費は結構な物なので痛手なのですが、 返せと言われる度嫌な思いをする事を考えればその方が良いと思ったのです。

その人以外でも「借りる」という事について、 「後で返してって言われても困るから、くれると言うなら貰う」 と言う感じで貰った事もありますが、 これですら嫌な思いをした事があるのでやっぱり自分で用意した方がいいです。

「お金」に関してもそうですが、 運営していく上で特に毎日必ず使う設備や機材になればなるほど、 知人はもちろん、家族や友達、スタッフなどから借りることは辞めた方が無難で、 借りるにしてもすぐ返しても良い物くらいにしておく方がいいです。