お店を建てる場合

独立開業してお店を持つ人にとっての一番の夢はやっぱり、「自分のお店を建てる」じゃないでしょうか。 お店を建てる事や、テナントで成功してお店を建てる場合などについてお話しします。

お店を建てる事のメリットは、「自分の物になる」ということ以外に、 「規模がテナントでは合わない」や「駐車場」など色々あります。 また、地域にもよりますが「テナントよりも購入費の返済の方が安い」という事もあります。 逆にそれらのメリットがあるにしても立地条件からテナントのほうが良い場合もあります。 そのあたりを色々調べてなお、建てる方が良いのであればテナントのつまらないしがらみから脱却できるのでおすすめです。

土地探しに関しては「立地条件」を優先するわけですが、 実際に建てる事を考えている方であれば、 そのあたりは言われるまでもなくやっていると思うのでここでは省きます。 また、これまでに何らかの建物を建てた経験がある方はここを読んで得られることは少ないかもしれません。

実際にお店を建てるのであれば、ほとんどの場合融資を受ける事になると思います。 テナントに入る場合の開業資金よりもずっと高額になるので、 ある程度の資金や担保、計画や信頼性が必要になってきます。 例えばすでに商売をしている場合で順調にいっているのであれば、 お店の売上を預けている銀行の信頼性はすでにありますし、 これまでの実績も十分分かって貰えるので比較的スムーズに進みます。 これからお店を始める場合は、特に事前に用意した資金が全てといっても過言ではありません。 さすがに数百万どころか数千万ともなる融資は、資金0円で始めるなど不可能です。 そして、サラリーマン時代に高給取りであったかもあまり関係なく、 現時点での預金が多いかが融資を受ける際のその人の信頼性になります。 「融資を受ける」も目を通してみて下さい。

審査が通るかどうかとは別に、建物自体の事も考えていきます。 一般住宅では建売や、この土地サイズならこのプランみたいなものがありますが、 お店の場合は基本的に全て自分で決めます。 このお店の内容を考えるのが意外に楽しかったりします。 建物の大きさはこのくらい、間取りはこんな感じ、設備はこう設置する、照明などなど、 決めることは多々あるのですが、たぶんこの作業が一番楽しいです。

絶対に知っておくべき事は目星を付けている土地の正確な大きさやルールです。 その土地に収まるように建物の外寸を決めるのですが、 基本的に土地いっぱいに建てる事はできないし、 隣接する道路があるなら、そこから何メートルは建ててはダメということもあります。 このあたりは購入予定の不動産会社や、建築会社に聞くのが一番です。 法的な問題以外でその土地土地での特殊なルール(例えば景観や下水排水など)がある場合もあるので、 実際に立てたことのある会社が一番良く分かってます。 逆に言えば、建築会社が立てたこともない地域にその会社が建てる場合、 そこの自治体の特殊なルールを見過ごして後で困ったことになる事もあります。 建築関係での追加作業では数百万など簡単に飛んでいってしまうので、 すでに融資を受けてしまっている場合などは目を当てられない状況となるかも知れません。 何にしてもそこで実績のある会社が安心と言うことですね。

建物の外寸が決まったら、次に間取りを考えていきます。 多くの場合、店舗として使うのであれば部屋数は少ないので、 部屋割りを細かく考える必要は無く、それこそ手書きでこんな感じと建築会社に伝えても大丈夫でしょう。 逆に細かく部屋割りをするのであれば、一部屋ごとの大きさや長さ、ドアの位置などを書いていきます。 この作業は本格的にするならCADが適しているのですが、 簡単な方法はExcel(エクセル)を使う方法です。 エクセルのセルを縦横同じ幅にし、方眼紙のようにします。 そうして出来たマス目の1辺を90cmとすると、1マスは半畳になります。 例えば6畳間の場合、横に4マス、縦に3マスになるわけです。 建築関係では90×90や、90×180が大体の基準となっているので、 こうする事でドアの位置も正確に配置することができます。 家の設計、図面と間取りの考え方では、店舗ではなく家の話ですが、 Excelを使った図面の書き方や、サンプルもあるのでご覧下さい。

次に照明を考えます。 ます決めるのは場所と数ですが、これは同業のお店などを参考にするといいと思います。 また、建築会社でもこれまでの実績から、「こういうお店ならこの照明がこれだけいる」という事を把握している場合もあるので聞いてみるといいでしょう。 次に照明の種類ですが、天井埋め込み型のユニットをつける場合、建てるまでに全て決めておく必要があります。 それ以外であれば、一般住宅と同じ取り付け金具さえ付けておいて貰えれば、 後から自分で好きな物の取り付けや交換ができます。

現在(2012年)はLED照明への切り替え時期という事も合って、 照明の選択が難しくなっていますが、 ユニットやLED電灯・電球の単価が高いことを考えてもLEDにする方が良いと思います。 事務所や販売店の場合、主に直菅蛍光灯が使われますが、 これのLEDは現在普及していない為、高額となっています。 ただこれも比較的短期間で相殺できるので、LEDにしておくべきです。 費用が数倍となるのでちょっと・・・、と思うのであれば、 そういうお店でもシャンデリアタイプのユニットがおすすめです。 シャンデリアって言っても単純に電球ソケットが3つや4つ付いているもので、 安ければ数千円からあります。 おしゃれなお店ではほとんどの場合そういったユニットやダウンライト、 レールタイプのものなどほとんどでLED電球が使えるので、 今からお店をするなら初めから全てLED電球で揃える方が圧倒的に電気料が安くなります。

次にコンセントを決めます。 これはこだわらない人や全く考えない人もいますが、 きちんと考えておくと後々便利です。 まず、絶対に確認しておきたいことが、200V(ボルト)を使う設備や機材がないかです。 後から変えてもらうことも出来ますが、わざわざ追加料金を払う必要はないので、 そういった物があって、設置場所を決めたらその近くに200Vのコンセントを付けておきます。 コンセントの場所と数も決めておきます。 店舗の場合部屋が広いので、言わなくても普通は壁1辺ごとにコンセントを配置してくれますが、 もし無いと不便なのでチェックしておきます。 また、1辺が長い場合は両端近くに2箇所あるほうが便利です。 事務室や厨房なども設備の数や配置に合わせて考えます。 必要であれば店舗外にも付けておきます。 これは後から自分で蛍光看板やイルミネーションを置く場合や、 清掃道具を使う場合にコンセントがあるととても便利です。

他にも業種によって色々決めることがあると思います。 細かいことなども必ずメモを取り、出来ればコピーして建築会社に渡しましょう。 口頭で言ったものなどは、1つ2つ忘れられることがあるからです。 後々「言った、聞いてない」など押し問答となることもあるので、 そういったトラブルを避ける為にも重要です。

お店を建てたら、税務署への開業届けを提出をして、いよいよ個人事業主になります。