個人事業主の税金や消費税

個人事業主では一人一人確定申告をする事になります。 税金の計算は先の「余裕で確定申告」の通りですが、 もうひとつ、消費税の申告をする必要がある場合もあります。

場合もあるってそうじゃない場合もあるの?と思いますよね。 あるんです!!! 正直これ一体何のルール?って思ってしまいますが、 今現在(2014年2月)における消費税の支払い対象は

・ 年間の総売上が1千万を超える事業主

となっています。 超えたら払わなくてはいけない、超えなかったら払わなくてもいいのです。 全く意味不明ですよね!? 普通みんな払ってると思うでしょ。 ちなみにこれ、以前は「総売上が3千万を超える事業主」と、今よりもゆるかったんです。

まだお店を始める用意や計算をしていないとわかりませんが、 商品を販売するお店の場合1千万など「簡単に超えてしまう」のですが、 逆に技術系の場合1千万など高給取りの世界で「そんなにいくわけがない」ことも多々あります。

例えば、利益率が30%のお店で年1千万の売上があった場合、 粗利益は3百万となりますが、ここから経費が引かれ、残った金額が純利益になります。 仮に必要経費が月に10万としても、120万が無くなるので純粋な年収は180万になります。 しかも!!!ここから更に確定申告や消費税の申告で税金を払わなくてはいけません。

技術系の場合売上のほとんどが利益となるので、 仮に9百万の売り上げがあった場合、そのほとんどが収入となり、なおかつ消費税は払わなくていいのです。 9百万収入があって消費税払わなくて良くて、180万しかないのに消費税払わなくてはいけないこのルール、 全く持って意味不明としかいいようがありませんよね。 もちろん技術系で1千万を超えた場合は運営上払った消費税がほとんどないので、 申告時には大金を払う事になるのですが、年収1千万近くもあればどうでもいい金額ですよね。

と、言いたい事言った後に計算などについて。

消費税は現在5%ですが、売上の5%を払わなくてはいけないわけではありません。 例えば商品を仕入れる時に消費税払ってますよね? つまり、そこですでに払った分は引けるんです。 ですので、実際に支払う消費税はそれほど高額になるわけではく、 1千万売上があったとして、その5%の50万を払うわけではありません。 そうはいっても一個人が払う金額としては結構な金額となるので、 あらかじめ貯めておいたり、予想金額を計算しておくといいと思います。

1千万を超える事業所は消費税の支払い義務が発生しますが、 これは自分で届け出なければいけません。 ただちょっとややこしいのが、「今年の確定申告で売上が初めて1千万を超えた」場合に消費税を払うのではなく、 「前々年の売上が1千万を超えた」場合です。 まぁ簡単に流れを言うと、売上が1千万を超えたら税務署に「消費税課税事業者届出書」というのを出しておくと、 支払いが必要な年の確定申告の封筒に案内が一緒に入ってます。 で、逆に1千万を切ったら「消費税の納税義務者でなくなった旨の届出書」(何この名前(笑))を出して下さい。 ちなみに、毎年1千万を超えたり切ったりしたらどうしたらいいの?と聞いてみたところ、 「毎回届けを出して下さい」だそうです。当たり前と言えば当たり前ですがなんという面倒な!!!

さて、肝心の計算ですが、確定申告と同様に簡単な算数なので説明書を見ながらすれば誰でもできます。 (言葉の意味がわかれば説明書がなくても分かるくらい)